事務部とは
医療機関の在り方や社会的責任は旧来から医療法等により厳しく定義づけられており、事務部門においても先述の院長所見による理念や基本方針等に基づいて、地域の皆さまに愛され信頼される病院造りを目指しています。
そのような実体のもとでの事務部門の役割は、まさに「縁の下の力持ち」として診療業務から発生する仕事(ヒト、モノ、カネから発生する出来事)を的確・スピーディに対応し処理することにあります。
一方で近年、病院運営(経営)も厳しい環境のもとにおかれ、病院を存続発展させるために事務部門にもそれらへの対応マネジメント・企画提案等の支援実務が課せられています。しかし、どのような企画提案も「実践」されなければ何ら価値はありません。それらを実践するのは「人」であり特に、病院組織は一般企業と異なり多種多様なスタッフ集団で形成されていることから、それらのスタッフ集団から「活力=マンパワー」を如何にして引き出すか.....これが事務部門としての大きな支援実務です。
そのためには開かれた組織マネジメントのもとで共有目標を設定し、スタッフの一人ひとりにやり甲斐、働き甲斐による自己実現の機会を与え、より良い「人財づくり・組織づくり」を目指す.....事務部門は健全な病院運営のために、これらを実践することが果たすべき役割として位置づけられています。
事務部の業務内容
人事・労務管理
職員の社会保険・雇用保険の加入喪失手続き、労働保険料の申告手続き等。
給与・決算事務
給与計算、健診の請求業務、年度末決算事務等。
用度・物品関係
消耗品、備品等の発注・払出業務及び購入業務、購入機器等の修理、機器・器材等の契約業務等。
庶務関係
施設基準届出、関係機関からの受理文書管理、委員会への提出資料の作成、毎月の行事予定作成、郵便物の受付等。
医事関係
外来受診の受付手続き、外来診療費の計算、入院、退院の事務手続き、入院診療費の計算、診断書等の文書受付等。
施設・営繕関係
建物等の設備管理、その他機械、備品のメンテナンス、消防訓練の実施、患者さまの転院搬送等。